COMPASS鍋島. 好きから始まる集中のちから

こんにちは。今回ご紹介するのは、COMPASS発達支援センター鍋島に通う、年中さんの5歳のお友だちのエピソードです。

お友だちは、集中して一つのことに取り組むのが少し苦手で、活動の途中でふと立ち上がったり、周囲の物に興味が移ってしまうことがよくありました。また、言葉が少し不明瞭で、気持ちが伝わらないもどかしさから、時に怒ってしまうことも。友だちとのやりとりも一方的になりがちで、言葉づかいの荒さも見られました。

 

「集中力が身についてほしい」「自分の気持ちをしっかり伝えられるようになってほしい」との保護者様のご希望に沿って、支援をスタートしました。

 

午前中の時間を活用し、毎回30分以上の支援を実施。最初は着座が難しく、視線もキョロキョロと落ち着きませんでしたが、折り紙やパズルなど、本人が「楽しい」と思える活動を多く取り入れながら、徐々に集中できる時間を延ばしていきました。特に折り紙はお気に入りで、手先の活動を通して達成感を積み重ねることができています。

言葉の支援としては、お口や舌の体操、ティッシュ吹きなどを継続的に取り入れ、明瞭な発音に向けた働きかけを行っています。また、絵カードやなぞり書きなどを活用しながら、「今は何をする時間か」を明確に伝えることで、切り替えや見通しを持った行動もサポートしてきました。

友だちとのやり取りの中では、言い方のフォローや間に入って気持ちを確かめ合う場面を作るなど、関係性を育むための小さな工夫を重ねてきました。姿勢の乱れや学習中の集中が難しい場面では、その都度声かけをしながら、無理のない範囲で取り組みを促しています。

利用から3か月ほど経った頃には、行き渋りがなくなり、送迎車の中でも泣かずに切り替えて来所できるように。最近では、尿意を感じてトイレに行くことができるようになり、なんとコンパスでの排便成功をきっかけに、おうちでもオムツを卒業する大きな一歩を踏み出しました。

さらに、お友だちの遊びを真似したり、自分から関わろうとする姿も増えています。課題に取り組むときも、他の物が気になっても我慢して座り続けることができるようになり、集中力の芽が着実に育ってきていることを感じます。

これからも、お友だちの「やってみたい」「伝えたい」を支えながら、ひとつずつ成長の階段を登っていけるよう、温かく見守ってまいります。

COMPASS鍋島.

所在地:佐賀県佐賀市鍋島町八戸溝1293-9

連絡先:0952-37-5938

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