COMPASS発達支援センター武蔵新城 気持ちを伝えられるようになるまでの歩み

こんにちは。今回ご紹介するのは、COMPASS発達支援センター武蔵新城に通う、小学4年生のお友だちの成長ストーリーです。

通所を始めたころは、感情のコントロールが難しく、不安を感じると混乱して服を脱いでしまうこともありました。言葉は出ていましたが、会話は一方通行になりがちで、指示の理解や切り替えも困難な様子。トイレのマークが人の顔に見えて怖がってしまうというエピソードもあり、安心して過ごすためにはさまざまな工夫が必要でした。

そんなお友だちに対し、COMPASSでは「分かりやすさ」と「安心感」を大切にした支援を行いました。たとえば、「〇〇しようか」「〇〇してもいいよ」「あと何分で~するよ」といった見通しを持たせる声かけを意識し、感情の起伏が大きくなる場面には、感覚統合の活動や青竹踏みなどの調整を取り入れてきました。また、模倣が得意な一面を活かして、望ましい行動を見せることで判断の材料になるようにし、少しずつ善悪の判断を育てていきました。

最初は「貸して」「いいよ」「どうぞ」「ありがとう」といったやりとりから始め、まねっこ遊びやジャンケン、お手伝い活動などを通して、徐々に会話の幅が広がるよう支援を続けました。活動中は、特定の職員とだけでなく、他の職員との関わりも少しずつ増やしていけるように関係性を丁寧に築いていきました。

通所から9か月ほどが経ったころから、お友だちの変化が少しずつ見えてきました。以前は自分の世界に閉じこもることが多かったお友だちが、周囲のお友だちの輪に入ろうとする姿が見られ、小集団での活動にも積極的に参加できるようになってきました。気持ちや出来事について「~だから」と説明する力もついてきて、言葉のやり取りが成り立つ場面が増えています。

また、「自分が今何をしたいのか」「だからどうしてほしいのか」を主語と述語で伝えられるようになってきました。言葉のキャッチボールが増えたことで、表情も柔らかくなり、周囲と自然に関わる場面が増えています。食事中の姿勢も安定し、落ち着いて過ごす時間が増えていることも大きな変化です。

保護者様からも、「最近はかわいいと感じることが増えました」「気持ちが伝わるようになって、子育てが楽しくなりました」と、日々の変化を喜ぶ声をいただいています。自画像を描く機会が増えたことや、職員に名前を呼んで話しかける様子も見られるようになり、自己認知やコミュニケーションの力が着実に育ってきていると感じています。

これからも、お友だちが安心して気持ちを表現し、自分らしく過ごせるよう、寄り添いながら支援を続けていきます。

COMPASS発達支援センター武蔵新城

所在地:川崎市中原区新城3-17-9 三島ビル2F

連絡先:044-948-8481

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