COMPASS発達支援センター鹿児島 「こっちだよ」友だちに声をかけた瞬間

こんにちは。今回は、COMPASS発達支援センター鹿児島に通う小学3年生の男の子の成長をご紹介します。

通所を始めたころは、集団の中で一斉に出される指示を聞き取ることが難しく、周囲の音や動きに注意が向いてしまい、活動に入れない場面が多く見られました。言葉が不明瞭なため、自分の思いを伝えることにも苦労し、お友だちとのやりとりもなかなか進みませんでした。

支援では、まず指示の理解と実行を支援することに取り組みました。

「立つ→前を見る→歩く」などの短く明確な一斉指示に加えて、絵カードや視覚スケジュールなどを併用し、活動の見通しを持ちやすくしました。また、配る係や並べる係などの実施しやすい役割を任せ、できた時には具体的にほめることで、成功体験の積み重ねを行いました。

発音に対しては、口の動きを意識できるように鏡を使って「舌の位置」や「唇の使い方」を確認し、ストローや風船を使った遊びで口腔機能の向上にも取り組みました。

本人が言いやすい音や場面からスタートし、段階的に音単位→音節→単語→文へと発音の練習を進めていきました。

1年ほど経った現在では、一斉指示がしっかりと通るようになり、集団活動にも積極的に参加できるようになっています。「こっちだよ」「こうしたらいいよ」と、自分からお友だちに声をかける場面も多く見られ、コミュニケーションの幅が大きく広がりました。

言葉もより明瞭に聞こえるようになり、「伝えたい」という気持ちがスムーズに届く場面が増えました。こちらの問いかけに対してもしっかりと返事が返ってくるなど、やりとりのある会話が成り立つようになっています。

保護者様からも、日々の積み重ねがしっかりと形になっていることへの喜びの声が届いています。

今後は、さらにさまざまなことに挑戦しながら、経験を重ねていく中で、お友だちや周囲の思いを感じ取りながら行動する力を育み、自分の気持ちとの向き合い方を身につけていけるよう支援を続けていきます。

 

COMPASS発達支援センター鹿児島

所在地:鹿児島市宇宿1丁目29番24号セントベナージュ・ドナ1階

連絡先:099-202-0138

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