COMPASS発達支援センター大野城 「ことばが戻ってきた」から始まった前を向く日々

こんにちは。今回ご紹介するのは、COMPASS発達支援センター大野城に通う小学1年生の男の子のお友だちです。

保護者様によると、このお友だちは以前、発語が通常通りにあったものの、中耳炎をきっかけに言葉が出なくなり始めたとのこと。その間、家族も気づかず、しばらくして耳の聞こえに問題があったことに気づかれました。中耳炎は治ったものの、言葉の回復は見られず、幼稚園など教育の場に対して不安が募っていきました。

 

事業所での支援開始時には、「あー」といった言葉にならない声しか出ず、「はい」は発音できたものの、目線が合わなかったり、席を離れて歩き回る姿が見られたりしました。興味のある活動には集中できるものの、用意された教材への興味がすぐに薄れ、要望が通らないと癇癪につながる姿も確認されました。

そのような状態の中で、ことばの支援や姿勢・行動への指導がスタートしました。口舌トレーニングや「あいうえお」絵本、助詞カード、構文カードなどを取り入れた支持的なプログラム、さらにOT活動や集団療育(ゲーム・おやつ作りなど)も組み込み、着座維持と興味喚起の両立を工夫しました。

支援の初期には離席が多く、教材への関与も難しい状況でしたが、「今何をする時間かな?」などの声かけで行動を振り返るきっかけをつくるなど、徐々に支援を積み重ねていきました。興味を引く言葉カードでは本人の手でめくってもらうなど、主体的な関わりを促す工夫も効果をあげました。

1か月半ほどすると、なんと「おはよ」「あいうえお」といった発語が突然戻ってきたのです。半年後には「ワンワン→いぬ」などの復唱、キャラクター名の発話、意思表現の言語化が増えていきました。年長になると、タイマーを用いた切り替えがスムーズになり、口頭指示も理解して行動に移せるようになり、OTでは集団での関わりや「次頑張ろう」といった気持ちの切り替えも見られるようになりました。

現在は支援級に通いながら、学校でも落ち着いた生活を送っています。「ママ、ごはん」「パパ、お風呂」「ママ、バナナほしい」など、二語文・三語文での表現ができており、ご家族はその日々の成長に感動しているとおっしゃっていました。卒園式を再現する遊びでは、お友だち役の職員を園児役に誘い、自作の卒園証書で卒園式を行うなど、豊かな想像力と主体性も発揮されています。

引き続き、見通しを持てる支援、言葉のキャッチボール、集団での柔軟な行動力を育て、さらなる自立へとつなげていきます。

COMPASS発達支援センター大野城

所在地:福岡県大野城市畑ヶ坂1-10-22

連絡先:092-586-7328

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