COMPASS高知 挨拶を返せるようになって

火曜日のCOMPASSです。
今回ご紹介するお友達は、この春から小学校3年生の男の子。

保護者様の想いは、将来への願いでした。
成長に合わせて適切な支援を望まれた保護者様。
コミュニケーションの発達を促し、ストレスを軽減し、社会性を育てて欲しい。
好きなこと、できることをいい方向に伸ばしてあげたい・・・。

通い始めの頃、お友達は独自の世界に生きていて、まず自分の欲求へ一直線という行動が目立ちました。
思い通りにならないと、癇癪が起き、荒れた行動に出る傾向があります。
何が引き金で癇癪が起きるのか、どんな行動に走るのかが全く読めないので、当初は、他のお友達への危険を避けるため、あえてお友達が一人で落ち着ける時間を作って様子を観察する場合もありました。
お友達のペースに合わせて、挨拶の練習や絵本、絵カードを使って言葉の練習。
着座時間もまだ短い頃でしたので、一進一退の毎日でした。

時間はかかりましたが、やがてお友達は落ち着いて座り、お勉強のルーティンもできてきました。
何より絵本、絵カードを通して言葉への関心が増したようで、これに伴って語彙数・話す言葉の数も増えてきました。
COMPASSの基本である挨拶についても、まだ自発的なものはみられず、友達や先生から挨拶を受けると、オウム返しが多いものの、挨拶を返せるように。
まずは言葉によるコミュニケーションの扉を開けたということでしょうか。
その後も語彙数を増やすように支援して行く中で、お友達の好きな絵本からものの名前や挨拶のやり方も覚えてくれました。

先生もお友達に寄り添い、2語文など短い言葉かけを繰り返しやり取りを示しました。
お友達からは、ただの単語による要求だったものが、2ヶ月ほど繰り返しを行うと、「紙をください」といった2語文が出るように変化が見られました。
この頃、保護者様からも「会話になってきているので、やり取りが楽しくなってきました。」といったお声も頂く事が出来ました。

練習は少しずつ高度なものへ変化していき、例えば単語だけでお友達が何か言っても、あえてもう一度聞き返したり、答えないままでいると、お友達はしっかり考えて別の言葉に言い換えて伝えるという行動を示せるように大きく成長してきました。

さて懸案だった基本の挨拶の面でも、誰かの挨拶にすぐに返事の挨拶が返せるようになってきました。
「おかえり」に対して「ただいま」と、単なるオウム返しから応酬話法を使って返事をすることもしっかり理解できています。

必要な場面で挨拶をする回数も増え、語彙数も増加しています。
自宅でも振り返りの復習を怠らないというお友達。
日々お友達の努力、費やした時間の分、確かな成果が見えてきます。
保護者様からも「朝の挨拶が返ってくることがうれしいんです!」という喜びの声が届いています。
今は好きな見立て遊びを友達と一緒にしています。

想いを伝える道具、それが言葉。
言葉を使えるものにしたお友達は、もう癇癪を起こしたりすることはありません。
2語文からは3語文、接続後を使った表現などもこれから課題として取り組みます。
その目標が達成できたとき、お友達にどんな変化が見られるのでしょう。
はっきりとゴールは見えています。
あとはそこまで、一歩一歩・・・二人三脚で、ただ進むだけです。

COMPASS発達支援センター高知
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