COMPASS松山 その日まで・・・

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS松山には1月から新しいお友達が通ってきています。
お友達は7歳、4月から小学校2年生。

保護者様の願いは「理解力を身につけ、話の内容や順番を組み立て、相手に伝えることができるようになってほしい。」と言うものでした。

気が散りやすいことも気になると伝え聞いていたのですが、やはり着座は難しいようです。
座って挨拶、さて学習と言うときに不意に立ち上がって走り回り、先生が捕まえに行ってまた着座を促し、そしてまた追いかけっこ・・・この状態も珍しくありませんでした。
何かをやっている時、学習に誘ってみても全く聞く耳を持ちません。
お話をする時も、ちょうどいい距離を軽く無視して近づきすぎるので、他のお友達からも敬遠されがちな様子です。

COMPASSの指導の一つに「知力を上げることで衝動を抑えていく」と言う考え方があります。
言葉を得て、伝えられなかったもどかしさから解放されたとき、ほとんどのお友達は他害・自傷・他児とのトラブル・ものに当たったり奇声をあげたり、泣き叫ぶといった行動がおさまっていきます。
同じように経験を積んで知識を自分の力にできたとき、衝動的な行動や振る舞いが「いいこと悪いこと」の判断や、場面、タイミングを理解できるようになるので自然に態度や姿勢が変わっていくことを期待します。

そこで、お友達の計画には「理解力を高める」ことがまず記載されました。
具体的にはお友達にとっては、少々根気が伴う「ひらがな」をしっかり覚えると言うことなどがあげられました。
シンプルにひらがなの音読、学習姿勢の基本である着座、絵カードの遊び、数字の読み方数え方など。

お友達の心をコントロールしているのは、目に付くことに左右される衝動的な移り気な感覚です。
しっかりと伝えたこと、指示や順番を理解しているはずなのに、気になるものの出現で、数秒前に、伝えたことをすぐに忘れてしまいます。

当面は着座して何かに取り組むことを最初のステップと設定し、来る日も来る日も着座をできるように促します。
5分と持たなかった状態から今では少しずつ着座姿勢を保つことができるようになりました。
お友達自身も「頑張って座るんだ。」と言うことはわかっています。
すぐに30分、1時間とは行かないまでも、頑張る姿勢はみられるようになってきました。

向き合いを続け、説明をする事柄をお友達のフィルターを通して、お友達の力でちゃんと理解をして、納得して、という過程を経て、お友達の中に定着してくれたらと・・・と願いながら続く毎日です。
やがて笑顔で語り合うことができるその日まで、お友達との日々は続いていきます。

COMPASS発達支援センター松山
所在地:〒791-8034
愛媛県松山市富久町300-2
連絡先:089-989-8138

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